睡眠時にいびきをかいている方は、睡眠時無呼吸症候群を患っている場合があります。睡眠時無呼吸症候群は、重症度によっては高血圧や虚血性心疾患、脳卒中などの命に関わる病気のリスクが高まることが知られており、厚生労働省研究班の調査で、「睡眠1時間あたりの無呼吸数や低呼吸数が２０回以上ある場合、５年生存率は８４％、８年生存率は６０％」との報告があります。症状を認める方は、まずは簡易無呼吸検査を行うことをお勧めいたします。いびきや無呼吸は鼻づまりやのどの形が原因となっていることも多く、「はな」と「のど」の専門家である耳鼻科では、その評価を専門的に行えることが特徴です。また、当院では矯正歯科が併設しており、耳鼻科での内視鏡検査や睡眠時無呼吸検査、CPAP治療だけではなく、歯科でのマウスピース治療も行っております。マウスピース作成後の耳鼻科での治療評価も同じ施設で行うことができ、特にCPAP治療とマウスピース治療どちらも適応があるような中等度の無呼吸の方では偏らない治療のご提案が可能です。ご心配な方はお気軽に一度ご相談ください。

リンパ節は、細菌やウイルスなどの異物から体を守る「免疫」において重要な役割を担っています。首の周りにあるリンパ節は「頸部リンパ節」と呼ばれ、風邪やのどの炎症など、顔の周辺の感染症で腫れやすいのが特徴です。リンパ節が腫れる原因の多くは、かぜやインフルエンザ、扁桃炎などの感染症による良性のものですが、まれに悪性リンパ腫やがんがリンパ節に転移した転移性リンパ節などの悪性の場合もあります。当院では診断に有用な超音波検査装置を完備しており、診察室で簡単に行うことが可能です。ご心配な方は、お気軽にご相談ください。

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる急性呼吸器感染症で、毎年冬に流行します。通常のかぜに比べて３８℃を超える高熱や関節や筋肉の痛みなど全身の痛みを伴うことが多いです。感染は咳やくしゃみをした際の飛沫や、感染者の手に付着したウイルスが触れた物に触れることで感染します。発熱してから48時間以内では抗インフルエンザ薬の投与により、症状を軽減し、病気の期間を短縮することができます。当院では発症の時期によって、迅速抗原検査とPCR検査(インフルエンザ以外も含めた多項目検査)を選択して行っておりますので、ご心配な方はお気軽にご相談ください。予防にはインフルエンザワクチン接種が効果的であり、１８歳までのお子さんでは注射をしない点鼻ワクチンも毎年１０月より行っております。

新型コロナウイルス感染症は、SARS-CoV-2というウイルスによって引き起こされる感染症です。当初は味覚・嗅覚の障害やのどの強い炎症所見などの特徴的な症状がありましたが、最近では一般的なかぜと症状や所見だけでは見分けがつかないことが多くなっています。６５歳以上の高齢者や基礎疾患がある方では重症化することもあり、早期に診断することで重症化リスクを下げる抗ウイルス薬の投与が行うことができます。当院では迅速抗原検査とPCR検査(コロナ以外も含めた多項目検査)どちらも行っておりますので、ご心配な方はお早めにご相談ください。