アデノイド肥大は、鼻の奥にある咽頭扁桃が大きくなり、鼻づまり、いびき、口呼吸、中耳炎などの原因になる状態です。
アデノイド肥大とは?
アデノイドは鼻の奥、上咽頭にあるリンパ組織です。2歳ごろから大きくなり、6歳前後をピークに少しずつ小さくなることが多い組織ですが、大きさや炎症の程度によって鼻や耳、睡眠に影響することがあります。
こどもは自分で鼻づまりを訴えにくく、口呼吸、いびき、寝相の悪さ、集中しにくさなどで気づかれることがあります。
アデノイド肥大の症状
鼻づまり、口呼吸、いびき、睡眠中の無呼吸、鼻声が代表的です。耳管の出口をふさぐと、滲出性中耳炎や聞こえにくさの原因にもなります。睡眠の質が落ちると日中の眠気、機嫌の悪さ、成長への影響が出ることもあります。
アデノイド肥大で家庭から確認したいこと
鼻づまりだけでなく、睡眠と聞こえへの影響を確認します。
| 場面 | 気づきやすいサイン | 考えられる影響 |
|---|---|---|
| 睡眠中 | 毎晩のいびき・呼吸停止・寝汗 | 睡眠の質低下 |
| 日中 | 口呼吸・鼻声・集中しにくい | 鼻呼吸障害 |
| 聞こえ | 聞き返し・テレビ音量が大きい | 滲出性中耳炎 |
| 成長 | 食欲・体重増加が気になる | 睡眠呼吸障害の影響 |
※典型的な傾向です。症状だけで確定せず、診察や検査を合わせて判断します。
アデノイド肥大の検査
鼻の中の診察に加えて、必要に応じて細い内視鏡で鼻の奥を確認します。中耳炎の合併がないか鼓膜を確認し、聞こえにくさが疑われる場合は聴力検査やティンパノメトリーを行います。
アデノイド肥大の治療
鼻炎やアレルギーが関係している場合は、まず内服薬や点鼻薬で鼻の炎症を抑えます。強いいびき、睡眠時無呼吸、滲出性中耳炎を繰り返す場合、成長や生活への影響が大きい場合は、アデノイド切除術を検討し、手術可能な医療機関へ紹介します。
受診の目安
口呼吸が続く、いびきが大きい、寝ている時に息が止まる、聞き返しが多い、中耳炎を繰り返す場合はご相談ください。こどもの鼻づまりは耳や睡眠にも関係するため、早めの確認が大切です。
家庭で確認したい睡眠と聞こえのサイン
睡眠中の様子を短い動画で記録すると、いびき、胸のへこみ、呼吸が止まる時間を診察時に確認できます。毎晩大きないびきがある、息苦しそうに眠る、朝起きにくい場合はご相談ください。
アデノイドが耳管の出口をふさぐと、痛みのない滲出性中耳炎を起こします。テレビの音が大きい、呼びかけへの反応が弱い、聞き返しが増えた場合は鼓膜と聴力の確認が必要です。
アデノイド肥大のよくある質問
Q. 成長すれば必ず小さくなりますか?
A. 学童期以降に小さくなる傾向はありますが、睡眠時無呼吸や難聴への影響が強い場合は、成長を待たず治療を検討します。
Q. 手術で免疫が弱くなりませんか?
A. アデノイドは免疫組織の一つですが、切除によって長期的に免疫機能が大きく低下するとは通常考えられていません。
Q. 鼻声もアデノイドが原因ですか?
A. 鼻の奥がふさがると、こもった鼻声になることがあります。鼻炎などほかの原因も確認します。
気になる症状がある方はご相談ください
症状や経過を確認し、必要な検査と治療をご案内します。
記事情報・参考資料
最終更新日:
本ページは、以下の公的機関・専門学会の情報を参考に、一般の方向けに分かりやすく構成しています。
症状や治療の適否には個人差があります。本ページは診断の代わりになるものではありません。


