慢性中耳炎は、鼓膜に穴が開いた状態や中耳の炎症が長く続く病気です。耳だれ、難聴、耳鳴りを繰り返す場合があります。
慢性中耳炎とは?
慢性中耳炎は、鼓膜の穴や中耳の慢性的な炎症により、耳だれや難聴を繰り返す病気です。急性中耳炎を繰り返した後や、鼓膜切開・チューブ留置後に鼓膜の穴が残って起こることがあります。
慢性中耳炎の症状
症状は落ち着いたり悪化したりを繰り返します。かぜや水が耳に入った後に耳だれが増えることがあります。
| 症状 | 特徴 |
|---|---|
| 耳だれ | 膿のような分泌物が出ることがあります。 |
| 難聴 | 鼓膜の穴や耳小骨の障害により聞こえにくくなります。 |
| 耳鳴り・耳閉感 | 慢性炎症や難聴に伴って起こることがあります。 |
| めまい・顔面神経麻痺 | 重症化した場合に注意が必要な症状です。 |
※典型的な傾向です。症状だけで確定せず、診察や検査を合わせて判断します。
慢性中耳炎で確認するポイント
耳だれが止まっている時期でも、鼓膜や聴力への影響を確認します。
| 確認点 | 考えられる状態 | 主な検査 |
|---|---|---|
| 繰り返す耳だれ | 慢性的な感染・鼓膜穿孔 | 顕微鏡検査・培養 |
| 聞こえにくさ | 鼓膜穿孔・耳小骨障害 | 聴力検査 |
| めまい・顔の動かしにくさ | 炎症の進展 | 聴力・眼振・画像検査 |
※典型的な傾向です。症状だけで確定せず、診察や検査を合わせて判断します。
慢性中耳炎の原因
急性中耳炎の反復、鼓膜穿孔の残存、耳管機能の低下、鼻や副鼻腔の慢性炎症などが関係します。長期間の炎症により鼓膜や耳小骨が障害され、難聴が進むことがあります。
慢性中耳炎の検査
鼓膜の穴、耳だれ、炎症の範囲を確認します。手術が必要か判断するため、聴力検査や画像検査を行うことがあります。
| 検査 | 内容 |
|---|---|
| 耳鏡・顕微鏡検査 | 鼓膜穿孔、耳だれ、肉芽、真珠腫の有無を確認します。 |
| 聴力検査 | 難聴の種類と程度を評価します。 |
| 細菌検査 | 耳だれが続く場合に原因菌を調べることがあります。 |
| CT検査 | 中耳や乳突蜂巣、耳小骨の状態を確認します。 |
※典型的な傾向です。症状だけで確定せず、診察や検査を合わせて判断します。
慢性中耳炎の治療
耳だれがある時期は、耳の清掃や点耳薬、抗菌薬などで炎症を抑えます。鼓膜の穴や難聴が残る場合、鼓膜形成術や鼓室形成術などの手術を検討します。
| 治療 | 内容 |
|---|---|
| 耳処置 | 耳だれや汚れを取り除き、薬が届きやすくします。 |
| 薬物治療 | 点耳薬や抗菌薬で炎症を抑えます。 |
| 水の管理 | 入浴や水泳で耳に水が入らないよう注意します。 |
| 手術治療 | 鼓膜の穴を閉じ、音の伝わりを改善する手術を検討します。 |
※典型的な傾向です。症状だけで確定せず、診察や検査を合わせて判断します。
まとめ
慢性中耳炎は自然に治りにくく、耳だれや難聴を繰り返すことがあります。症状が落ち着いている時期でも、鼓膜や聴力の定期確認が大切です。
慢性中耳炎を放置しないために
耳だれが止まっている時期でも、鼓膜の穴や中耳の炎症が残っていることがあります。感染を繰り返すと難聴が進んだり、耳小骨が傷んだりするため、症状が軽い時期にも定期的な観察が重要です。
入浴や水泳で耳に水が入ると耳だれが再燃する場合があります。耳の中へ自己判断で消毒液や市販薬を入れず、耳だれが出たら耳鼻咽喉科で清掃と原因に応じた治療を受けてください。
慢性中耳炎のよくある質問
Q. 薬だけで鼓膜の穴は閉じますか?
A. 炎症を抑えて耳だれを止めることはできますが、長く残った穿孔は自然に閉じにくく、閉鎖には手術が必要な場合があります。
Q. 手術は必ず必要ですか?
A. 耳だれの頻度、難聴の程度、穿孔の大きさ、生活への影響を踏まえて検討します。診察と聴力検査で個別に判断します。
Q. 飛行機に乗れますか?
A. 鼓膜穿孔の状態や感染の有無によって異なります。搭乗予定がある場合は事前にご相談ください。
気になる症状がある方はご相談ください
症状や経過を確認し、必要な検査と治療をご案内します。
記事情報・参考資料
最終更新日:
本ページは、以下の公的機関・専門学会の情報を参考に、一般の方向けに分かりやすく構成しています。
症状や治療の適否には個人差があります。本ページは診断の代わりになるものではありません。


