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前庭神経炎

最終更新日: 医学的確認日: 医学的確認者:院長 渡邉 格(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 専門医)

前庭神経炎は、体のバランスを脳へ伝える前庭神経に障害が起こり、強いめまいが数日続く病気です。通常、難聴は伴いません。

1. 前庭神経炎とは?

前庭神経炎は、内耳から脳へ平衡感覚を伝える前庭神経の働きが低下し、強い回転性めまいを起こす病気です。ウイルス感染後に起こることがあると考えられていますが、原因がはっきりしないこともあります。

2. 前庭神経炎の症状

めまいは突然始まり、数日間強く続くことがあります。その後もふらつきがしばらく残ることがあります。

症状 特徴
強い回転性めまい じっとしていても周囲が回るように感じます。
吐き気・嘔吐 めまいが強く、食事や水分摂取が難しいことがあります。
ふらつき 急性期後も歩行時の不安定感が残ることがあります。
難聴は通常ない 難聴や耳鳴りが強い場合は別の内耳疾患も考えます。

3. 前庭神経炎の原因

前庭神経の炎症や血流障害が関係すると考えられています。かぜ症状の後に起こることがありますが、明確な原因を特定できないことも少なくありません。

4. 前庭神経炎の検査

眼振検査でめまいに伴う目の動きを確認し、聴力検査で難聴の有無を評価します。脳の病気との鑑別が必要な場合は、画像検査を検討します。

検査 内容
眼振検査 一方向性の眼振など、内耳性めまいの所見を確認します。
聴力検査 難聴を伴う病気との鑑別に重要です。
平衡機能検査 前庭機能の低下を評価します。
画像検査 脳梗塞などが疑われる場合に検討します。

5. 前庭神経炎の治療

急性期は安静、水分補給、吐き気止め、めまい止めなどで症状を抑えます。状態が落ち着いたら、前庭リハビリで体のバランス機能の回復を促します。

治療 内容
急性期治療 吐き気止め、めまい止め、点滴などで強い症状を抑えます。
ステロイド薬 症状や時期により検討されることがあります。
前庭リハビリ ふらつきの改善のため、段階的に動く練習を行います。
転倒予防 急性期は無理に歩かず、安全を優先します。

6. まとめ

前庭神経炎は強いめまいが数日続くことがある病気です。難聴、ろれつの回りにくさ、手足の麻痺、激しい頭痛を伴う場合は脳の病気も考えるため、早急な受診が必要です。

当院では時間予約での待ち時間の少ない診療を行なっております。耳の痛み、聞こえにくさ、耳鳴り、耳の詰まり感、めまいなどが続く方は、お気軽に一度ご相談ください。

受診の目安

耳鼻咽喉科への受診をご検討ください

  • 耳の痛み・耳だれ・耳の詰まり感が続く
  • 聞こえにくさ、耳鳴り、めまいを繰り返す
  • 症状が日常生活や睡眠に影響している

早めの医療機関受診が必要なサイン

  • 突然、片耳または両耳が聞こえにくくなった
  • 強いめまいに、ろれつの回りにくさ・手足のしびれ・激しい頭痛を伴う
  • 耳の後ろの強い腫れ、高熱、顔の動かしにくさがある

症状が強い場合や急速に悪化している場合は、診療時間を待たず救急医療機関への相談もご検討ください。

前庭神経炎についてよくある質問

前庭神経炎とはどのような病気ですか?

前庭神経炎は、体のバランスを脳へ伝える前庭神経に障害が起こり、強いめまいが数日続く病気です。通常、難聴は伴いません。

前庭神経炎では、どのような症状がみられますか?

めまいは突然始まり、数日間強く続くことがあります。その後もふらつきがしばらく残ることがあります。

前庭神経炎の検査や治療はどのように行いますか?

眼振検査でめまいに伴う目の動きを確認し、聴力検査で難聴の有無を評価します。脳の病気との鑑別が必要な場合は、画像検査を検討します。 急性期は安静、水分補給、吐き気止め、めまい止めなどで症状を抑えます。状態が落ち着いたら、前庭リハビリで体のバランス機能の回復を促します。

記事執筆者Writer

記事執筆者

仲宿つくも耳鼻咽喉科・矯正歯科
院長 渡邉 格

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 専門医
日本気管食道科学会 専門医
日本音声言語医学会 音声言語認定医
日本嚥下医学会 嚥下相談医
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 補聴器相談医

仲宿つくも耳鼻咽喉科・矯正歯科

仲宿つくも耳鼻咽喉科 耳鼻咽喉科 / 小児耳鼻咽喉科 / アレルギー科
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