こどもの病気
主な病気
- かぜ症候群
- 急性中耳炎
- 滲出性中耳炎
- アレルギー性鼻炎(花粉症)
- 耳孔栓塞(耳あか)
- アデノイド肥大
- 溶連菌咽頭炎
- インフルエンザ
- ヘルパンギーナ
- 手足口病
- RSウイルス
- ヒトメタニューモウイルス
- アデノウイルス
- 突発性発疹
- マイコプラズマ肺炎
- クループ
- かぜ症候群
- 急性中耳炎
- 滲出性中耳炎
- アレルギー性鼻炎(花粉症)
- 耳孔栓塞(耳あか)
- アデノイド肥大
- 溶連菌咽頭炎
- インフルエンザ
- ヘルパンギーナ
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- RSウイルス
- ヒトメタニューモウイルス
- アデノウイルス
- 突発性発疹
- マイコプラズマ肺炎
- クループ
- かぜ症候群
- 急性中耳炎
- 滲出性中耳炎
- アレルギー性鼻炎(花粉症)
- 耳孔栓塞(耳あか)
- アデノイド肥大
- 溶連菌咽頭炎
- インフルエンザ
- ヘルパンギーナ
- 手足口病
- RSウイルス
- ヒトメタニューモウイルス
- アデノウイルス
- 突発性発疹
- マイコプラズマ肺炎
- クループ
かぜ症候群
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主にかぜウイルスによって、鼻水、くしゃみ、鼻づまり、のどの痛み、咳などの症状を引き起こされる病態をかぜ症候群と言います。お子さんではまだ免疫が未熟なため、5歳くらいまでは色々なかぜウイルスに感染をすることで免疫が作られていきます。ウイルスが原因のため、細菌に対して使用される抗菌薬(抗生物質)は効きませんので、症状を緩和する対症療法が基本となります。まだ鼻をかむことができない年齢のお子さんでは、鼻水がたまることで呼吸の妨げになったり、中耳炎を併発することがあります。当院では耳あかのお掃除を含めた中耳炎のチェックや専用の器具を用いた鼻水の吸引に加えて、呼吸音の聴診も行っております。鼻づまりや耳の痛がったり、気にするような症状がある場合は耳鼻科の受診をお勧めいたします。
急性中耳炎
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急性中耳炎は、主に風邪や鼻炎が原因で中耳に細菌やウイルスによる炎症が起こることで発症する病気で、耳の痛み、発熱、耳だれ、難聴が主な症状です。特に5歳くらいまでのお子さんでは、鼻と中耳をつなぐ耳管が短くて広く角度がないため、鼻水が中耳に逆流しやすいため頻繁に起こります。治療は重症度に応じて抗生物質の投与や痛みを和らげるための鎮痛薬の投与を行います。中耳炎がさらに深刻化し奥の内耳まで感染が広がると、めまいや強い耳鳴り、神経性の難聴を伴う内耳炎に波及することがあります。これらの症状は日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があるため、疑われる場合は早期の適切な治療が重要です。症状が疑われる場合はお早めに当院にご相談ください。
滲出性中耳炎
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滲出性中耳炎は、鼓膜の奥にある中耳に透明または黄色みがかった液体がたまってしまう病気です。主にかぜやアレルギー、副鼻腔炎に伴って鼻と耳をつなぐ耳管の機能障害が起こることが原因で発生します。通常痛みはありませんが、耳の詰まり感や聞こえにくさといった症状を引き起こします。ほとんどは内服薬の治療や成長とともに改善していきますが、長期化した場合に癒着性中耳炎や真珠腫性中耳炎という難治性の中耳炎に移行する場合があり、手術が必要になることもあります。お子さんの場合は、自分から症状を訴えないこともございますので、日常生活で呼びかけに応えないなど難聴を疑う場合には一度相談いただくことをお勧めいたします。
アレルギー性鼻炎
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アレルギー性鼻炎は、花粉、ハウスダスト、ペットの毛などのアレルゲンに対する過敏反応が原因で発症し、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状を引き起こします。近年ではどんどん若年化しており、10代の半数がスギ花粉症というデータもあります。また、ダニなどの通年性の場合ではお子さんは症状をあまり訴えないことも多く、口呼吸の原因になっていることも少なくありません。耳鼻科では鼻の中の粘膜の状態を見る鼻鏡検査、鼻水の中に好酸球というアレルギーに関与する血球が認められるかを見る好酸球鼻汁検査、採血でのアレルギー検査を組み合わせて診断を行います。現在はスギとダニに関しては、舌下免疫療法という体質を改善できる治療が5歳から適応がありますので、ご心配な方はお気軽にご相談ください。
耳あか(耳孔栓塞)
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耳あかは外耳道の皮膚から分泌される耳垢腺と皮脂腺の分泌物が混ざり合ってできるものです。耳あかの性状が柔らかい方、耳の構造が狭い方、耳掃除のしすぎなど原因で耳垢がたまりやすい場合もあります。耳垢がたまると、耳の中が詰まった感じがしたり、耳鳴りや聞こえづらさを感じることがあります。お子さんの場合は中耳炎の確認の際に鼓膜が見えない場合には除去する必要があります。耳あかは通常は自然に排出されるため基本的に掃除は必要ないと言われていますが、お子さんなどお耳が狭い方では家庭では耳垢を除去することが難しい場合もありますので、症状が気になる場合はお気軽にご相談ください。耳あかが硬く、詰まってしまっている場合には耳垢水という耳あかを柔らかくする点耳薬を使用した上で再度処置に来院していただくことがあります。
アデノイド肥大
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アデノイド(咽頭扁桃)は鼻の突き当たりの場所にある扁桃腺の一種で、2歳ごろから大きくなり、6歳をピークに徐々に小さくなります。かぜやアレルギーで肥大すると鼻づまりやいびき、口呼吸、耳の違和感などの症状を引き起こします。程度によっては睡眠障害や成長障害、中耳炎の原因になったり、歯並びや顔貌に影響することがあります。診断は内視鏡検査やX線検査でアデノイドの大きさや状態を確認します。まずは抗アレルギー薬などで改善を認めるか経過を見ますが、重度の場合や症状が改善しない場合は、アデノイド切除手術が検討されます。
溶連菌咽頭炎
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溶連菌は、正式には「A群溶血性連鎖球菌」と呼ばれる主にのどに感染する細菌です。特に幼児や学童期のお子さんに多く見られます。高熱、喉の強い痛み、苺舌(赤く腫れた舌)、発疹が主な症状です。のどからのぬぐい液による迅速抗原検査にて5分程で診断できます。治療は抗生物質の内服治療(通常5〜10日間)を行います。抗生物質の投与により、症状の改善だけではなく、他の人への感染拡大を防いだり、リウマチ熱や腎炎などの合併症の予防することができます。 ・必要に応じて内服の抗菌薬の投与を行います。症状が気になる方はお気軽にご相談ください。
インフルエンザ
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インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる急性呼吸器感染症で、毎年冬に流行します。通常のかぜに比べて38℃を超える高熱や関節や筋肉の痛みなど全身の痛みを伴うことが多いです。感染は咳やくしゃみをした際の飛沫や、感染者の手に付着したウイルスが触れた物に触れることで感染します。発熱してから48時間以内では抗インフルエンザ薬の投与により、症状を軽減し、病気の期間を短縮することができます。当院では発症の時期によって、迅速抗原検査とPCR検査(インフルエンザ以外も含めた多項目検査)を選択して行っておりますので、ご心配な方はお気軽にご相談ください。予防にはインフルエンザワクチン接種が効果的であり、18歳までのお子さんでは注射をしない点鼻ワクチンも毎年10月より行っております。
ヘルパンギーナ
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ヘルパンギーナは、コクサッキーウイルスなどのエンテロウイルスが原因で、主に夏季に流行するお子さんによく見られる感染症です。小さな水疱や潰瘍が口の中やのどにできるのが特徴で、強いのどの痛みや高熱を認めます。症状を訴えることが出来ない年齢のお子さんでは食欲不振や不機嫌になることがあります。迅速抗原検査キットがないため、診断は症状や口腔内の視診から判断します。治療は対症療法が中心で、解熱剤や鎮痛剤を使用します。ウイルス性のため特効薬はありませんが、症状は通常1週間以内に自然に改善します。家庭では、水分補給と安静を心掛けることが重要です。
手足口病
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ヘルパンギーナと同様にコクサッキーウイルスなどのエンテロウイルスが原因で、主に夏季に流行するお子さんによく見られる感染症です。手のひらや足の裏、口の中に小さな水疱や潰瘍ができるのが特徴です。発熱や食欲不振を伴うことがありますが、ヘルパンギーナよりはのどの痛みは軽度のことが多いです。迅速抗原検査キットがないため、診断は症状や口腔内の視診から判断します。治療は対症療法が中心で、解熱剤や鎮痛剤を使用します。ウイルス性のため特効薬はありませんが、症状は通常1週間以内に自然に改善します。家庭では、水分補給と安静を心掛けることが重要です。
RSウイルス
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RSウイルスは、冬から春にかけて流行することが多い風邪のウイルスです。くしゃみなどの飛沫から感染したり、ウイルスが付着した物に触れることによって広がります。成人の場合は、軽い風邪のような症状にとどまることが多いですが、乳幼児や基礎疾患のあるお子さんでは重症化し、呼吸困難や喘鳴(ぜんめい:ゼーゼーという音)が見られることがあり注意が必要です。重症化しやすい1歳未満のお子さんや基礎疾患のあるお子さんでは、鼻咽頭ぬぐい液を使用した迅速抗原検査やPCR検査で診断を行います。上記に当てはまらない場合は保険での検査は認められておらず、自費での検査となります。治療は症状に応じた対症療法(解熱剤や咳止め、鼻づまりの改善薬、吸入治療)を行いますが、重症の場合は入院での治療が必要になる場合もあります。
ヒトメタニューモウイルス
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ヒトメタニューモウイルスは、RSウイルスにウイルスの構造が似ており、症状も同じような症状を起こす病気です。3月から6月が流行期で、くしゃみなどの飛沫から感染したり、ウイルスが付着した物に触れることによって広がります。RSウイルスと同様に成人の場合は、軽い風邪のような症状にとどまることが多いですが、乳幼児や基礎疾患のあるお子さんでは重症化し、呼吸困難や喘鳴(ぜんめい:ゼーゼーという音)が見られることがあり注意が必要です。6ヶ月未満のお子さんでは、鼻咽頭ぬぐい液を使用した迅速抗原検査やPCR検査で診断を行います。治療は症状に応じた対症療法(解熱剤や咳止め、鼻づまりの改善薬、吸入治療)を行いますが、重症の場合は入院での治療が必要になる場合もあります。
アデノウイルス
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アデノウイルスは、かぜのような症状から胃腸炎、結膜炎、呼吸器感染症など、さまざまな病気を引き起こすウイルスの一群で、咽頭結膜熱(プール熱)や流行性角結膜炎(はやり目)の原因です。5歳くらいまでにほとんどのお子さんが感染しますが、多くの型があるため繰り返し感染する可能性があります。感染力が強く、咳やくしゃみ、ウイルスが付着した手やタオル、便などを介して感染します。アデノウイルスに対する特効薬はないため、解熱剤や整腸剤などの対症療法が基本となります。安静と十分な睡眠をとり、こまめに水分補給を行うことが大切です。
突発性発疹
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突発性発疹は、主にヒトヘルペスウイルス6型または7型によって引き起こされるウイルス性の感染症で、90%は1才未満でかかると言われています。典型的な経過は、突然の高熱(38℃以上)が3~4日続き、熱が下がると同時に体幹を中心に赤い発疹が出現します。発疹はかゆみを伴わず、数日で消失します。この病気は咳やくしゃみの飛沫を吸い込むことでうつることが多く、家庭内や保育施設で集団感染することがあります。診断は、症状と病歴から行われます。突発性発疹は自然に回復する病気で、特定の治療法はないため、水分摂取をしっかり行い、発熱で睡眠がとれないなどつらそうな場合には解熱剤を使用します。高熱に伴って熱性けいれんを合併することがあり、注意深く観察することが大切です。
マイコプラズマ肺炎
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マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマという小さな細菌による感染症です。学童期のお子さんに多く、くしゃみなどの飛沫感染で広がり、潜伏期間が2~3週間と長いことから、家族内感染が起こりやすいことが特徴です。主な症状は夜間や明け方に悪化する乾いた咳や発熱、のどの痛みで、乾いた咳が長引いたり、徐々に症状が進行することがあります。鼻のぬぐい液を使用した迅速抗原検査やPCR検査で診断を行います。治療はマイコプラズマ肺炎に効きやすい特殊な抗菌薬(マクロライド系など)を使用します。高熱が続いたり、呼吸が苦しい、食事や水分が取れないなどの重症の場合は入院での治療が必要な場合もありますので、ご心配な方はお早めにご相談ください。解熱後24時間以上経過し、咳が落ち着いていて全身状態が安定していれば登校・登園を再開します。
クループ症候群
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クループは、パラインフルエンザウイルスなどのウイルス感染やインフルエンザ桿菌などの細菌が原因で、喉頭や気管が炎症を起こす幼児に多く見られる病気です。犬が吠えるような咳、声のかすれ、呼吸困難が特徴的な症状で、夜間に症状が悪化することが多いです。診断は症状や聴診、X線検査を組み合わせて行います。治療はのどの腫れを抑える目的でステロイド薬の内服やアドレナリンの吸入、細菌性を疑う場合は抗菌薬の投与を行います。家庭では乾燥しないよう部屋を加湿し、水分をしっかり摂取することも大切です。呼吸困難など症状が重い場合は、入院での治療が必要になる場合もありますので、疑われる場合は早急に医療機関を受診することが重要です。
記事執筆者Writer

仲宿つくも耳鼻咽喉科・矯正歯科
院長 渡邉 格
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 専門医
日本気管食道科学会 専門医
日本音声言語医学会 音声言語認定医
日本嚥下医学会 嚥下相談医
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 補聴器相談医
仲宿つくも耳鼻咽喉科
耳鼻咽喉科 / 小児耳鼻咽喉科 / アレルギー科
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