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Rhinitis Medicamentosa

薬剤性鼻炎(点鼻薬性鼻炎)

最終更新日:2026年8月11日医学的確認日:2026年8月11日記事執筆・医学的確認:院長 渡邉 格

血管収縮成分を含む鼻づまり用の点鼻薬を長く頻回に使うと、効きにくくなり、かえって鼻の粘膜が腫れて鼻づまりが悪化することがあります。これを薬剤性鼻炎、または点鼻薬性鼻炎と呼びます。

点鼻薬の連用による薬剤性鼻炎の診療イメージ
点鼻薬の連用による薬剤性鼻炎の診療イメージ

薬剤性鼻炎を疑う症状

  • 鼻づまり用の点鼻薬を毎日使っている
  • 最初より点鼻薬の効果が短くなった
  • 点鼻する回数が次第に増えている
  • 点鼻薬が切れると強く鼻がつまる
  • 両側の鼻づまりが続き、口呼吸になる
  • 鼻の乾燥感や鼻水を伴うことがある

原因になりやすい点鼻薬

主な原因は、血管収縮成分を含む鼻づまり用点鼻薬の頻回・長期使用です。鼻粘膜の血管を収縮させるため即効性がありますが、連用により薬への反応が低下し、反応性の充血で鼻づまりが強くなることがあります。

すべての点鼻薬が同じではありません。ステロイド鼻噴霧薬や抗アレルギー薬などは作用が異なるため、商品名だけで自己判断せず、成分を確認します。使用中の容器やお薬手帳をお持ちください。

当院で確認すること

点鼻薬の使用状況

商品名・成分、1日の回数、使用期間を確認します。

鼻の粘膜

鼻鏡や内視鏡で、下鼻甲介の腫れ、赤み、分泌物を確認します。

もとの鼻の病気

アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻中隔湾曲症などが鼻づまりの背景にないか評価します。

原因薬の見直しと、もとの鼻づまりの治療

改善には原因となる血管収縮点鼻薬の中止が基本ですが、急にやめると一時的に鼻づまりを強く感じることがあります。使用状況や重症度を確認し、原因薬の中止方法と代替治療をご案内します。

症状に応じてステロイド鼻噴霧薬、抗アレルギー薬などを検討し、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎など背景の病気も治療します。十分に改善せず手術の評価が必要な場合は、対応可能な病院またはご希望の病院へ紹介します。

受診時の注意血管収縮成分を含む点鼻薬と、ステロイド鼻噴霧薬は異なる薬です。処方薬を自己判断で中止せず、使用中の薬を確認した上で調整しましょう。

よくあるご質問

どの点鼻薬でも薬剤性鼻炎になりますか?

すべての点鼻薬で起こるわけではありません。特に問題になりやすいのは、即効性のある血管収縮成分を含む鼻づまり用点鼻薬の頻回・長期使用です。

点鼻薬はすぐにやめるべきですか?

原因薬の中止が基本ですが、処方薬や成分が不明な薬を自己判断で中止せず、商品名や成分、使用期間を確認して治療方針を決めます。

鼻づまりがもとに戻るまでどれくらいかかりますか?

使用期間、鼻粘膜の腫れ、背景のアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などで個人差があります。原因薬を見直した後も経過を確認します。

市販薬の箱を持って行く必要はありますか?

はい。成分と用法を正確に確認できるため、容器や箱、商品名が分かる写真をお持ちください。

記事情報・参考資料

最終更新日:2026年8月11日

本ページは、以下の専門学会・医学文献の情報を参考に、一般の方向けに分かりやすく構成しています。

症状や治療の適否には個人差があります。本ページは診断の代わりになるものではありません。

気になる症状がある方はご相談ください

症状や経過を確認し、必要な検査と治療、適切な紹介先をご案内します。

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