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真珠腫性中耳炎

真珠腫性中耳炎は、鼓膜の一部が奥へへこみ、そこに耳垢のような角化物がたまる病気です。周囲の骨を壊しながら進行することがあり、早期診断が重要です。

真珠腫が中耳内で広がる位置を示した耳の模式図
真珠腫が鼓膜の奥にたまり、周囲へ広がる位置関係を示した模式図です。

真珠腫性中耳炎とは?

真珠腫性中耳炎は、鼓膜の一部が中耳側へへこみ、袋状になった部分に角化物がたまる病気です。見た目が白く真珠のように見えることから真珠腫と呼ばれます。

良性の病気ですが、感染を繰り返しながら周囲の骨を壊し、耳小骨、内耳、顔面神経などへ影響することがあります。

真珠腫性中耳炎の症状

初期は症状が少ないこともありますが、進行すると耳だれや難聴が目立ちます。

症状 特徴
耳だれ においのある耳だれを繰り返すことがあります。
難聴 耳小骨が障害されると聞こえにくさが進みます。
耳閉感・耳鳴り 中耳の炎症や難聴に伴います。
めまい・顔面神経麻痺 進行例で注意が必要な症状です。

※典型的な傾向です。症状だけで確定せず、診察や検査を合わせて判断します。

真珠腫性中耳炎と慢性中耳炎の違い

耳だれや難聴は共通しますが、真珠腫は周囲の骨を壊しながら進む点に注意が必要です。

特徴 真珠腫性中耳炎 慢性中耳炎
病変 角化物がたまり骨を破壊することがある 鼓膜穿孔と慢性炎症が中心
症状 悪臭のある耳だれ・難聴 反復する耳だれ・難聴
画像検査 広がりの評価に重要 状態に応じて実施
治療 手術を検討することが多い 炎症管理・必要時手術

※典型的な傾向です。症状だけで確定せず、診察や検査を合わせて判断します。

真珠腫性中耳炎の原因

耳管の働きが悪い状態が続くと、鼓膜が内側へ引き込まれて袋状になり、真珠腫が形成されます。小児期の滲出性中耳炎、慢性中耳炎、鼻すすり癖、アデノイドや鼻炎などが関係することがあります。

真珠腫性中耳炎の検査

鼓膜所見に加え、病変の広がりを確認するためCT検査が重要です。必要に応じてMRI検査を行うことがあります。

検査 内容
耳鏡・顕微鏡検査 鼓膜の陥凹、白色病変、耳だれを確認します。
聴力検査 難聴の程度と耳小骨への影響を評価します。
CT検査 真珠腫の広がり、骨破壊、耳小骨の状態を確認します。
MRI検査 再発や合併症の確認に使うことがあります。

※典型的な傾向です。症状だけで確定せず、診察や検査を合わせて判断します。

真珠腫性中耳炎の治療

真珠腫は自然に消える病気ではなく、基本的には手術で病変を取り除く治療が中心です。炎症が強い時期は耳処置や薬で感染を抑え、手術が必要な場合は適切な医療機関へ紹介します。

治療 内容
耳処置・薬物治療 耳だれや感染を抑え、状態を整えます。
手術治療 真珠腫を取り除き、可能であれば聞こえの改善も目指します。
定期フォロー 術後も再発確認のため経過観察が必要です。

※典型的な傾向です。症状だけで確定せず、診察や検査を合わせて判断します。

まとめ

真珠腫性中耳炎は、放置すると難聴やめまい、顔面神経麻痺などにつながる可能性があります。耳だれを繰り返す、聞こえが悪い、においのある耳だれがある場合は早めにご相談ください。

真珠腫性中耳炎の進行と受診目安

真珠腫は周囲の骨を少しずつ壊しながら広がることがあり、放置すると難聴、めまい、顔面神経麻痺などにつながります。痛みが少なくても、悪臭のある耳だれを繰り返す場合は検査が必要です。

耳の奥の状態は外から見ただけでは範囲を判断できません。顕微鏡や内視鏡で観察し、必要に応じてCTで耳小骨や骨への広がりを評価して、手術可能な医療機関と連携します。

真珠腫性中耳炎のよくある質問

Q. 悪性腫瘍ですか?
A. がんではありませんが、周囲の骨を破壊して合併症を起こす性質があるため、適切な治療と経過観察が必要です。

Q. 耳だれが止まれば治ったと考えてよいですか?
A. 耳だれが一時的に止まっても真珠腫自体が残ることがあります。自己判断で通院を中断せず、画像検査を含めた評価を受けましょう。

Q. こどもにも起こりますか?
A. 先天性・後天性のいずれもこどもに起こります。難聴や耳だれがなくても健診で見つかることがあります。

気になる症状がある方はご相談ください

症状や経過を確認し、必要な検査と治療をご案内します。

記事情報・参考資料

最終更新日:

本ページは、以下の公的機関・専門学会の情報を参考に、一般の方向けに分かりやすく構成しています。

症状や治療の適否には個人差があります。本ページは診断の代わりになるものではありません。

記事執筆者Writer

記事執筆者

仲宿つくも耳鼻咽喉科・矯正歯科
院長 渡邉 格

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 専門医
日本気管食道科学会 専門医
日本音声言語医学会 音声言語認定医
日本嚥下医学会 嚥下相談医
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 補聴器相談医

仲宿つくも耳鼻咽喉科 耳鼻咽喉科 / 小児耳鼻咽喉科 / アレルギー科
〒173-0005 東京都板橋区仲宿63-5メディカルスクエア板橋区役所前3階
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真珠腫性中耳炎を疑う鼓膜所見

鼓膜所見に加え、聴力検査やCTなどを組み合わせて評価します。

正常な鼓膜所見
正常な鼓膜所見比較用の正常鼓膜です。
角化物除去後に確認された鼓膜の陥凹
角化物除去後に確認された鼓膜の陥凹除去すると、たまっていた部分がポケット状にへこんでおり、真珠腫性中耳炎を疑う所見が確認できます。
鼓膜上部に耳垢様の角化物がたまった所見
鼓膜上部に耳垢様の角化物がたまった所見鼓膜の上方に耳垢様の角化物がたまっています。