真珠腫性中耳炎は、鼓膜の一部が奥へへこみ、そこに耳垢のような角化物がたまる病気です。周囲の骨を壊しながら進行することがあり、早期診断が重要です。
1. 真珠腫性中耳炎とは?
真珠腫性中耳炎は、鼓膜の一部が中耳側へへこみ、袋状になった部分に角化物がたまる病気です。見た目が白く真珠のように見えることから真珠腫と呼ばれます。
良性の病気ですが、感染を繰り返しながら周囲の骨を壊し、耳小骨、内耳、顔面神経などへ影響することがあります。
2. 真珠腫性中耳炎の症状
初期は症状が少ないこともありますが、進行すると耳だれや難聴が目立ちます。
| 症状 | 特徴 |
|---|---|
| 耳だれ | においのある耳だれを繰り返すことがあります。 |
| 難聴 | 耳小骨が障害されると聞こえにくさが進みます。 |
| 耳閉感・耳鳴り | 中耳の炎症や難聴に伴います。 |
| めまい・顔面神経麻痺 | 進行例で注意が必要な症状です。 |
3. 真珠腫性中耳炎の原因
耳管の働きが悪い状態が続くと、鼓膜が内側へ引き込まれて袋状になり、真珠腫が形成されます。小児期の滲出性中耳炎、慢性中耳炎、鼻すすり癖、アデノイドや鼻炎などが関係することがあります。
4. 真珠腫性中耳炎の検査
鼓膜所見に加え、病変の広がりを確認するためCT検査が重要です。必要に応じてMRI検査を行うことがあります。
| 検査 | 内容 |
|---|---|
| 耳鏡・顕微鏡検査 | 鼓膜の陥凹、白色病変、耳だれを確認します。 |
| 聴力検査 | 難聴の程度と耳小骨への影響を評価します。 |
| CT検査 | 真珠腫の広がり、骨破壊、耳小骨の状態を確認します。 |
| MRI検査 | 再発や合併症の確認に使うことがあります。 |
5. 真珠腫性中耳炎の治療
真珠腫は自然に消える病気ではなく、基本的には手術で病変を取り除く治療が中心です。炎症が強い時期は耳処置や薬で感染を抑え、手術が必要な場合は適切な医療機関へ紹介します。
| 治療 | 内容 |
|---|---|
| 耳処置・薬物治療 | 耳だれや感染を抑え、状態を整えます。 |
| 手術治療 | 真珠腫を取り除き、可能であれば聞こえの改善も目指します。 |
| 定期フォロー | 術後も再発確認のため経過観察が必要です。 |
6. まとめ
真珠腫性中耳炎は、放置すると難聴やめまい、顔面神経麻痺などにつながる可能性があります。耳だれを繰り返す、聞こえが悪い、においのある耳だれがある場合は早めにご相談ください。
当院では時間予約での待ち時間の少ない診療を行なっております。耳の痛み、聞こえにくさ、耳鳴り、耳の詰まり感、めまいなどが続く方は、お気軽に一度ご相談ください。
受診の目安
耳鼻咽喉科への受診をご検討ください
- 耳の痛み・耳だれ・耳の詰まり感が続く
- 聞こえにくさ、耳鳴り、めまいを繰り返す
- 症状が日常生活や睡眠に影響している
早めの医療機関受診が必要なサイン
- 突然、片耳または両耳が聞こえにくくなった
- 強いめまいに、ろれつの回りにくさ・手足のしびれ・激しい頭痛を伴う
- 耳の後ろの強い腫れ、高熱、顔の動かしにくさがある
症状が強い場合や急速に悪化している場合は、診療時間を待たず救急医療機関への相談もご検討ください。
真珠腫性中耳炎についてよくある質問
真珠腫性中耳炎とはどのような病気ですか?
真珠腫性中耳炎は、鼓膜の一部が奥へへこみ、そこに耳垢のような角化物がたまる病気です。周囲の骨を壊しながら進行することがあり、早期診断が重要です。
真珠腫性中耳炎では、どのような症状がみられますか?
初期は症状が少ないこともありますが、進行すると耳だれや難聴が目立ちます。
真珠腫性中耳炎の検査や治療はどのように行いますか?
鼓膜所見に加え、病変の広がりを確認するためCT検査が重要です。必要に応じてMRI検査を行うことがあります。 真珠腫は自然に消える病気ではなく、基本的には手術で病変を取り除く治療が中心です。炎症が強い時期は耳処置や薬で感染を抑え、手術が必要な場合は適切な医療機関へ紹介します。


