症状に合わせて複数の検査を組み合わせます
聞こえの検査には、音の聞こえ方、言葉の聞き取り、中耳の状態、補聴器の効果など、調べる目的が異なる検査があります。まず耳垢、外耳道、鼓膜を診察してから必要な検査を選びます。
早めの検査を検討する症状
片耳だけ急に聞こえない、耳鳴りや耳の詰まりを伴う場合は、突発性難聴など早期治療が重要な病気を確認します。
- 会話を聞き返すことが増えた
- テレビの音量が大きくなった
- 耳鳴りが続く
- 耳が詰まった感じがする
- 子どもの呼びかけへの反応が弱い
- 学校健診で聴力を指摘された
当院で行う主な聴力検査
標準純音聴力検査
周波数ごとに聞こえる最小の音を調べ、難聴の程度と種類を評価します。
所要時間:約10~15分
語音聴力検査
言葉をどの程度正しく聞き取れるかを調べ、補聴器相談にも役立てます。
所要時間:約20分
チンパノメトリー
鼓膜の動きを測り、滲出性中耳炎など中耳の状態を確認します。
所要時間:約5分
耳鳴検査
耳鳴りに近い音の高さを調べるピッチ・マッチ検査と、耳鳴りに近い音の大きさを調べるラウドネス・バランス検査を行います。
所要時間:約15~20分
補聴器適合検査
補聴器装用時の効果や調整状態を専門的に評価します。
所要時間:約20~40分
所要時間は一般的な目安です。聞こえの状態、年齢、検査への応答、実施する項目数などにより前後します。
保険点数・自己負担額の目安
1点=10円として計算した、検査単独の概算です。
| 検査 | 保険点数 | 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 |
|---|---|---|---|---|
| 標準純音聴力検査 | 350点 | 約350円 | 約700円 | 約1,050円 |
| 標準語音聴力検査 | 350点 | 約350円 | 約700円 | 約1,050円 |
| 耳鳴検査 | 400点 | 約400円 | 約800円 | 約1,200円 |
| チンパノメトリー | 340点 | 約340円 | 約680円 | 約1,020円 |
| 補聴器適合検査(初回) | 1,300点 | 約1,300円 | 約2,600円 | 約3,900円 |
| 補聴器適合検査(2回目以降) | 700点 | 約700円 | 約1,400円 | 約2,100円 |
実際の窓口負担には、初診料・再診料、ほかの検査・処置・薬剤・各種加算などが加わります。保険の負担割合や公費医療制度、算定条件により金額は異なります。
耳管機能検査について
当院では耳管機能検査は行っていません。耳の詰まりなどの症状は、診察、純音聴力検査、チンパノメトリーなどから状態を評価し、必要に応じて対応可能な医療機関をご案内します。
小児聴力検査の年齢目安
小児の聴力検査は、年齢だけでなく発達段階、検査への理解度、協力状況に合わせて方法を選びます。
0~2歳頃
一般的には、音に対する行動や振り向き反応を確認するBOA・CORなどが用いられます。
3歳頃から
遊びの要素を取り入れ、音が聞こえたときに決められた動作をする遊戯聴力検査が一般的な目安です。
5~6歳頃から
検査方法を理解して応答できれば、成人と同様に左右別の標準純音聴力検査を行えることが多くなります。
上記は専門施設を含む一般的な年齢目安です。当院で可能な検査は診察時に判断し、より詳しい乳幼児・小児聴力検査が必要な場合は対応可能な医療機関をご案内します。
予約・当日検査について
通常の診療枠をご予約いただければ、診察後に必要と判断した聴力検査は原則として当日に行えます。検査に時間を要するため、診療終了時刻の30分前までにご来院をお願いします。
それ以降にご来院された場合は、検査時間を十分に確保できないため、後日の検査をお願いする場合があります。
検査結果に応じたご案内
治療可能な耳の病気
耳垢、外耳炎、中耳炎、急性の難聴など、原因に応じた治療をご提案します。
補聴器相談
補聴器相談医・補聴器適合判定医と認定補聴器技能者が連携し、試聴・貸出・調整を行います。
よくあるご質問
どのような症状で聴力検査を行いますか?
聞こえにくさ、耳鳴り、耳の詰まり、音が響く、急に聞こえ方が変わった場合などに、診察所見に応じて行います。
純音聴力検査では何が分かりますか?
周波数ごとに聞こえる最小の音を調べ、難聴の程度や伝音難聴・感音難聴の可能性を評価します。
チンパノメトリーとは何ですか?
鼓膜に圧を加えたときの動きを測り、滲出性中耳炎など中耳の状態を評価する検査です。
聴力検査にはどのくらい時間がかかりますか?
一般的な目安は、標準純音聴力検査が約10~15分、語音聴力検査が約20分、チンパノメトリーが約5分、耳鳴検査が約15~20分です。聞こえの状態や検査内容により前後します。
耳鳴りについて調べる検査はありますか?
はい。耳鳴りに近い音の高さを調べるピッチ・マッチ検査と、耳鳴りに近い音の大きさを調べるラウドネス・バランス検査を行います。
耳管機能検査を受けられますか?
当院では耳管機能検査は行っていません。症状、耳の診察、純音聴力検査、チンパノメトリーなどから状態を評価し、必要に応じて対応可能な医療機関をご案内します。
検査費用はいくらですか?
検査単独の目安として、標準純音聴力検査と標準語音聴力検査は各350点(3割負担約1,050円)、耳鳴検査は400点(同約1,200円)、チンパノメトリーは340点(同約1,020円)です。診察料やほかの検査・処置等は別にかかります。
補聴器相談の前にも検査が必要ですか?
はい。耳の病気の有無と聞こえの状態を確認し、補聴器が適しているか、どのような調整が必要かを判断します。
子どもは何歳から聴力検査を受けられますか?
一般的には、0~2歳頃は音への行動反応をみるBOA・COR、3歳頃から遊戯聴力検査、5~6歳頃から成人と同様の標準純音聴力検査が目安です。実施できる検査は年齢だけでなく、発達段階、理解度、協力状況によって異なります。当院で評価が難しい場合は、精密な小児聴力検査が可能な医療機関をご案内します。
聴力検査は予約が必要ですか?
通常の診療枠をご予約ください。診察後に必要と判断した検査は、原則として当日に行えます。検査に時間を要するため、診療終了時刻の30分前までにご来院ください。
診療終了時刻の30分前を過ぎても検査できますか?
検査時間を十分に確保できないため、後日の検査をお願いする場合があります。余裕をもってご来院ください。


